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フッ素の重要性

2025年6月2日

フッ素(フッ化物)は、歯の健康を守るうえで非常に重要な役割を果たします。

①フッ素の主な効果

1. 虫歯の予防
 フッ素は歯の表面(エナメル質)を強くし、酸に溶けにくい状態にします。これにより、虫歯菌が出す酸による脱灰(歯が溶けること)を防ぎます。

2. 再石灰化の促進
 初期の虫歯では歯の表面が少し溶けていますが、フッ素があると唾液中のカルシウムやリン酸と結びつき、歯の修復(再石灰化)が進みやすくなります。

3. 虫歯菌の働きを抑える
 フッ素は虫歯の原因となる細菌の活動を弱め、酸を作る力を低下させます。

②フッ素の利用方法

方法 説明
フッ素入り歯みがき粉 最も手軽な方法。毎日の歯みがきで使用。
フッ素洗口 学校や家庭で行われることがあり、口をすすぐことで歯全体にフッ素が届く。
歯科医院でのフッ素塗布 高濃度のフッ素を歯に塗ることで予防効果を高める。特に子どもにおすすめ。

③特にフッ素が大切な人

•乳歯・永久歯が生えそろう子ども
 歯がまだ弱いため、フッ素で強化することが重要。
•虫歯になりやすい人
 歯みがきが苦手、間食が多い、唾液の量が少ないなど。
•矯正治療中の人
 矯正器具の周囲はみがきにくく、虫歯リスクが高まる。

注意点

 フッ素を使いすぎないことも大切です。特に小さな子どもには歯みがき粉の量を加減する(米粒〜グリーンピース大)必要があります。年齢や状態に応じて、歯科医に相談しながら使うのが安心です。

年齢やその方の状態にあった適切な物をご提案させていただきます。

まとめ

 フッ素は「歯を守るバリア」のような存在です。毎日のケアに取り入れることで、虫歯のリスクを大きく減らすことができます。歯科医院での定期的なチェックと合わせて、効果的に活用しましょう!