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歯石ってどんなもの?

2025年10月6日

皆さん歯科医院に行ってクリーニングをする際、「歯石」という単語を耳にする方は多いのではないでしょうか。

では、歯石汚れとは一体何のことなのでしょうか?

歯についている汚れには種類があります!

①歯垢(プラーク)
 細菌の塊で歯にくっつく粘り気がある柔らかい汚れ
 食べカス(糖)を栄養にして増殖するため磨き残しが多くみられる歯の間、歯肉のキワ、奥歯に付着している方が多い
 歯ブラシで除去することが出来る

②着色(ステイン)
 コーヒーやワイン、タバコなどの色素物質(タンニン、ニコチンなど)が歯の表面に付着し、時間経過で固着した汚れ
 固着し蓄積してしまうと歯ブラシで除去するのは難しい
 予防法としてはコーヒーなど色素の強いものの飲食後は時間を空けずにすぐに磨くことである

③歯石
 ①の歯垢が唾液に含まれるカルシウムやリンと結合して硬くなった汚れ
 硬いため一度付着すると歯ブラシでは除去が不可能
 唾液と反応するため唾液が出てくる場所に近い下の前歯の裏側と上の奥歯の頬側に付着しやすい

◎歯石のデメリット

歯石の表面はザラザラしているため虫歯の原因である歯垢を付着させやすくし、虫歯のリスクを高めます!
また、歯石汚れは口臭の原因の1つとも言われております。

そしてさらに厄介なのが歯周病と歯石との関係です🦷

歯肉のキワについた歯石汚れは歯垢を付着させやすくするため、歯周病が進行しやすくなります。
歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなり、歯と歯肉の間に汚れが入り込んでいきます。

歯肉の中の歯垢も歯肉からの滲出液(血液など)と結合して歯石になります!(=縁下歯石)

縁下歯石の性質は、より強固で除去するのが困難です。
歯肉の中のため目視で確認する事は難しく知らぬ間に付着している方が多いです。

歯石はご自身の歯ブラシ、フロスなどで除去することは不可能です!

口腔内の清掃を丁寧にされている方でも全ての汚れを取り切るのは難しく、少しずつ歯石汚れが蓄積してしまう場合が多いです。
特に縁下歯石は無症状な事が多いので自分の歯肉の状態をしっかりと把握することが大切です!

長く放置した歯石ほど固くこびりついてしまうので定期的に健診クリーニングを行い健康な口腔内を目指しましょう🪥