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🦷抜歯後に補綴を入れずに放置するとどうなる?歯石との意外な関係
2025年10月27日
「歯を抜いたままでも大丈夫」と思っていませんか?
虫歯や歯周病などで歯を抜いたあと、
「痛くないし、このままでいいかも」と思って放置してしまう方は少なくありません。
しかし、抜歯後に補綴(ほてつ:入れ歯・ブリッジ・インプラントなど)を入れずに放置すると、
お口の中では目に見えない変化がどんどん進み、歯石や歯周病のリスクが高まってしまうのです。
🦷抜歯後に補綴を入れないことで起こる変化
1. 噛み合わせが崩れる
抜けた部分の両隣の歯が倒れ込んだり、噛み合う歯が伸びてきたりします。
これにより歯並びが乱れ、ブラッシングがしにくくなります。
2. 片側噛みの習慣がつく
抜いた部分を避けて片方だけで噛むようになると、使わない側に歯垢(プラーク)が溜まりやすくなります。
3. 顎の骨が痩せる(骨吸収)
歯がない部分は刺激がなくなるため、時間とともに骨が痩せてしまいます。
その結果、歯ぐきの形が変わり、さらに清掃が難しくなります。
💡補綴を入れないと歯石が増える理由
補綴を入れないまま放置すると、次のような理由で歯石ができやすい口内環境になります。
・歯の隙間に汚れが溜まりやすい
抜けた部分は空洞ができ、歯ブラシが届きにくくなります。
残った歯の側面に歯垢が付着し、放置されると歯石化します。
・唾液の流れが悪くなる
噛む回数が減ることで唾液分泌が減少。唾液の自浄作用が弱まり、細菌が繁殖しやすくなります。
・歯並びの変化で磨き残しが増える
傾いた歯や浮き出た歯の周囲は歯ブラシが届きにくく、歯垢・歯石の温床になります。
⚠️歯石が増えるとどうなる?
歯石は硬くて歯ブラシでは落とせません。
表面がザラザラしているため、さらに歯垢を引き寄せる悪循環が起きます。
その結果——
・歯茎の腫れ、出血
・口臭の悪化
・歯の動揺、噛み合わせの不調
・残っている歯の寿命が短くなる
といったトラブルが進行してしまいます。
歯石とトラブルを防ぐためのポイント
1.早めに補綴治療を行う
2.正しいブラッシングと補助清掃具を使う
3.定期検診を受ける
4.唾液の分泌量を促す習慣を意識する(よく噛む・水分をこまめにとる・ガムを噛むなどが効果的)
抜歯後に補綴を入れずに放置すると、歯並びの乱れ・歯石の増加・歯周病の進行といったさまざまなトラブルにつながります。
「1本くらい抜けても大丈夫」と思わず、
残っている歯を守るための補綴治療を早めに検討しましょう。
定期的なクリーニングと正しいケアで、健康で清潔なお口を長く保ちましょう。

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